研究結果は査読などを経ていない暫定的なもの。2020年7月~21年3月に米独など6カ国で4万人以上を対象に実施した追跡調査に基づく。
ワクチンの有効率は「1回目の接種~10日後」の期間には18.2%にとどまったが、「11日後~2回目の接種」に91.7%と急上昇。「2回目の接種から1週間~2カ月後」には96.2%まで上がった。しかし、「2回目の接種から2~4カ月後」には90.1%、「4~6カ月後」には83.7%と徐々に下がっていた。一方、重症化防止の有効率は、2回目の接種から6カ月が経過しても96.7%と高水準のままだった。
ファイザー社は「3回目の追加接種によって抗体の量が数倍以上に増える」との別の初期的な研究結果も公表している。米政府は「現時点で追加接種は必要ない」との立場だが、その必要性について継続的に検討している。【ワシントン秋山信一】